横田和博税理士事務所 > 記事一覧 > 企業が資金調達を必要とする時期とは?
資金調達は一体、どの様な時期において必要になるのでしょうか。
資金調達によって運転資金が増えることは喜ばしいですが、返済による支払いなど経営におけるリスクがいたずらに増えるのは避けたいものです。
そこで今回は企業が資金調達を必要とする時期について解説いたします。
では、企業にとって資金調達が必要な時期とはどんな時期でしょうか。
もちろん、すべての時期において自社の状況によって資金調達が必要な場合は存在しますが、今回はとりわけ資金調達が必要になりやすい時期を解説いたします。
具体的には大きく分けて、創業期と安定期の2つの時期であるといえます。
まず、創業期です。
創業期は会社の設立から事業が安定するまでの初期段階の時期であり、当面の運転資金確保や事業体制を整えるために資金が必要となることが多いです。
例えば、支払いに対して売上が少なく、財務状況が自転車操業のような状態になっていたり、資金不足でそもそも事業を続けることが難しい場合などです。
創業期においては金融機関の審査に落選してしまい、資金調達が難しくなる場合もあります。
したがって、スタートアップ企業向けの融資制度など創業期の会社向けの資金調達方法を利用することがおすすめです。
次に、安定期です。
安定期は創業期から事業が拡大・安定し、事業自体が軌道に乗ってきた後の時期です。
そして、安定期においては事業拡大や事業改善などの目的で資金が必要となることが多いです。
例えば、今後の成長のために工場のラインを増加させたり、効率化目的の施設投資費用などで資金が必要になった場合などです。
安定期においては事業の安定性から融資の審査に通りやすいことや利用できる補助金制度の数が増えるなど創業期とは異なった資金調達方法を利用できます。
いずれの制度も申請期間や条件などが存在するため、自社の状況に照らし合わせて適切に使い分けていきましょう。
それでは一年間の中では、何月が資金調達を行いやすい時期でしょうか。
それは各期の締めにあたる時期です。
具体的には、3月、9月や12月などがあたります。
これは四半期の各期末のタイミングで各期の決算内容が出ており、融資を行う上での今後の見通しが立ちやすい時期であるためです。
実際に資金調達を行う場合、とりわけ融資を行おうと検討している場合はこうしたタイミングで融資の審査を提出すると資金調達を行いやすいと考えられます。
横田和博税理士事務所では、資金調達に詳しい税理士が在籍しております。
自社資金調達の方法を知りたい、融資や出資などの資金調達に必要な財務諸表などの書類作成を手伝ってほしいなど資金調達について気になることや疑問点がある方はお気軽に一度ご相談ください。